地域で見守る ilo-イロー kitatomirai アフタースクール

奈良市北登美ヶ丘で、地域に密着した学童保育を2018年4月からオープンしました。地域で様々な年齢の人たちが共に学び、発見し、お互いに見守る場所を創造していきます。

Netflix ドキュメントを見て思ったこと②

前回の続きです。

オリパラ組織委員会の会長だった森 元首相の発言なども問題になりましたが、

このような昭和のオジサン感覚はこの世代特有だから、この世代がいなくなれば日本は変わるのか??というとそうではない気がします。

 

同じ小学生の子育てをする私の元職場の友人も

「この子は女の子だから、そんなに勉強しなくても家事だけ出来るようにしたら良い」と言っていて仰天してしまいました。

 

オジサン世代を今さら、教育し直すのはおそらく無理でしょう。(中には新しい考えを吸収できる人もいるかもしれませんが)

 

でも今の子育て世代も、知らず知らずに昭和の感覚を子に刷り込み教育をしてしまっていないでしょうか?

 

男の子、女の子の親に関係なく、

ジェンダー平等の感覚を日頃から持ち、勉強し、自分自身を振り返り、子供に教えて、子育てをするべきだと思います

具体的には自分の食べた後の食器はきちんと片付けさせる、料理を自分で出来るよう小さいうちから教える、

家族それぞれが自分の事は自分でする姿を子供に見せる 

世界で活躍する様々な職業の人を一緒に調べてみる、そしてそれらの職業は男女問わずなる事ができると教える、などでしょうか?

 

子供にお母さんが家の全ての家事を忙しくしている姿、お父さんが少し家事を手伝っているだけでイクメン!みたいな姿を子供が小さい時から見ていて、世界標準(正しくは先進国の標準)のジェンダー感覚が育つでしょうか?

 

 

発言も気をつけたいです。

「男の子なんだから!女の子らしく!」と言われて育てば、どんな感覚に育つでしょうか。

親が思い込んでいるステレオタイプの男女のイメージを子供に投影してしまう事で、

子供はプレッシャーに感じてしまうかもしれません。

日本おもちゃ大賞も21年から「ガールズ・トイ部門」「ボーイズ・トイ部門」を廃止したそうです。遊びにも自由な選択が必要とされています。

 

「アフタースクールをしているんだったら、

編み物や裁縫などを女性の先生が女の子に教えてあげたら良いですよ」と言われたことがあり、背筋が凍りそうになりました。世代が違うから、言った方も悪気はないのかもしれません。

欧米では普通に家庭科の男の先生がいるのです。日本では男性家庭科教師の話題がニュースになったりしてしまいます。

 

アメリカなどが完全に男女平等かと言われるとそうではない気がします。

日本ほどでないにしても、ガラスの天井と言われるように、まだまだ女性に対する風当たりは強いでしょう。

 

これからの時代を担う子供たちを育てる親には出来る事があります。

性別関係なく、子供を育てている親は、

子にきちんと身の回りの事をさせて、自分で全て出来る、間違っても将来、妻となる女性に家政婦やベビーシッターのような事をしてもらわないこと、男の子に強さを求めすぎないことなど意識するべきだなと思います。

女の子は(弱いから)守ってあげなさい、などもどうかなあと思います。

 

日本のドラマを見ていても、"会社で戦う夫、家庭で支える妻"のような設定がまだまだある事にびっくりします。

 

女の子にも世界には様々な仕事や考え方がある、いわゆる"女子力(昔の良妻賢母)"みたいな物は実は必要ないし、無くてもダラシない訳ではない事を教えるべきだと思います。

結婚したら自動的に夫の世話をするのは、

先進国標準ではないことを教えたいです。

 

自分のやりたい事を追求して

周りに足を引っ張られないよう

自由な考え方を持てる人にみんな育って欲しいと思います。

 

すごいですね!↓

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マリーキュリー賞↓

若手女性研究者の後押しを “マリー・キュリー賞” 初の授賞式 | NHK | 教育