地域で見守る ilo-イロー kitatomirai アフタースクール

奈良市北登美ヶ丘で、地域に密着した学童保育を2018年4月からオープンしました。地域で様々な年齢の人たちが共に学び、発見し、お互いに見守る場所を創造していきます。

緒方貞子さんの伝記

 

国連難民高等弁務官として、常に紛争の最前線に駆けつけ、難民の声に耳を傾けた、緒方貞子さんの伝記iloの本棚に置いています。

誰か手に取って読んでくれる子がいたらいいなと思っています。

この中で、とても印象に残った事は、緒方貞子さんが、女子学生時代に受けた教育です。

戦後、まだ女性への教育が満足ではなかった時代に、緒方さんは聖心女子学院専門学校に入学しました。

そこで学長だったマザー・ブリットの教育方針である

"Be independent. Be intelligent. Be cooperative.”

"自立しなさい、知的でありなさい、協力的でありなさい"

というマザー・ブリットのことばに出会います。

緒方さんご自身を形作ったといっても過言ではなかったと教えでした。

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マザーブリットはこのようにも言ったそうです。

「いいですか?あなたたち女性はその一生ホウキとタタキだけで終えてはなりません。1度しかない貴重な人生の時間を鍋の底やお皿を洗ったりすることだけに使ってはなりません。1度に1つの事しかできない女性になってはいけません。」

 

私(ilo コーチ石田)が社会に出た頃は男女雇用機会均等法から30年近く経っていました。それなのにまだまだ女性差別は抜けきらず、就職も本当に男性と同じような同等の権利を得るのに大変でした。

 

いまだにその状況が残っていると思いますが、そのままの流れで流れていけば、楽な道が、女性にはあるということも注意しなければならないと思います。

 

そこで踏みとどまって自分の頭で考えて、

このままでは流されると思って、自分に何ができるだろうとインデペンデント(自主性がある、独立心がある)に、考える必要があると思うのです。

 

偏差値などにこだわるのではなく、このような精神を育むと言うのはとっても大変なことだと思います。

こちらのほうの教育の方がよっぽど難しいと思います。

だからこそ、様々な本などで、自分の子供を含め、子供たちには知識を与えていかなければならないなと思っています。 

 

特に女の子を育てている親御さんには、この緒方貞子さんの事などもお話ししていただくことがオススメだと思います。

また、ちきりんさんのブログ

普通の門とピンクの門

普通の門とピンクの門 - Chikirinの日記も読んで、お子さんに話してあげて欲しいです。

特に、女の子の親御さんにはお子さんに、折を見て言って聞かせる必要があると思います。

私も、様々な経験を思い出しながら、鬼気迫る思いで、読みました。

 

今、小学生を育てている親御さんの世代は、昭和か平成の前半生まれでしょう。

平成も今から思えば、ほぼ昭和のような感覚からなんらほとんど変わっていなかったように思います。

 

そのような感覚の親御さんが、今の小学生を育てているのだから、

おそらく、今の女の子たちが社会に出た時も、まだまだ日本の社会は変わっていない(昭和、平成前半の感覚のまま)部分があるだろうと思われます。

その時に、自分の娘たちはどのような思いをするのかを考えると、

もし結婚するなら

家事や育児などを大人になったらすると言うことをきちんと教育された男の子と結婚する ということを教えておかないといけないと思います。

また、女性自身も、ただ人(夫)を応援するだけではなくて、誰かに依存するのではなくて、きちんと自立して、自分の考えを持って、

生きていかなくてはならないと教える必要があると思います。

また、結婚してパートナーと合わなければ離婚しても良いし、離婚しても自立出来る経済力を身につける事を教えることも重要だと思います。女の子は夫の子育て(世話)までする必要は一切無いのです。

フランスの政策のように結婚しなくても、子供は国や周りの大人が育てるという考え方にシフトすべき時期に来てるのではないかと思います。

 

人を変えるのは無理だし、世の中もそう簡単に変わらないでしょう。

いまだに奥さんとかそのような呼び方があり、

相手の配偶者への差別的でない呼び方が、日本には浸透していないなど問題点があります。本当に21世紀のなのか、令和なのかと驚愕してしまいます。

おそらく、今の小学生の女の子たちが、社会に出る頃も、変わる部分はあるでしょうが、根本的にはまだまだ変わっていないでしょう。その時、外資系に行けるようになるとか、

きちんと家事や育児を教育された男の子と結婚するなど

そのような視点を持ちながら教育をしていく必要があるかなと思います。

 

また、家族の形にも様々な形があり、多様性が認められているということも、親自身が学び、子に伝えれる必要があると思います。

 

養老 孟司先生の「バカの壁」と言う本でもあるように、自分事として考える人は、ごく一部かもしれません。

いまだに、外で仕事で活躍する主人公の夫を影で支える妻と言う構図のドラマを見かけます。正直、違和感しかありません。皆さんはどうでしょうか?

 

男の子には、(お母さんが)きちんと育児と家事の重要性を、子供の時から教育する、、

ということが、本当に重要になってくると思います。家事や育児を当然のこととして、やる人の方が、結局、社会に出てからの仕事もよくできると思います。要は段取り力なので。

 

多分、家事や育児を大人になったらあなたもするんだよときちんと教育されている人は、

自立した女性と結婚することになるでしょう。

 

最後に緒方貞子さんのNHKでの特集も面白かったです。オンデマンドで見れるので、よかったらぜひ見てみてください。

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ちきりんさんのボイシー では、

今回の私が長年モヤモヤしていたことをとっても明確に言語化してくれています。

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