地域で見守る ilo-イロー kitatomirai アフタースクール

奈良市北登美ヶ丘で、地域に密着した学童保育を2018年4月からオープンしました。地域で様々な年齢の人たちが共に学び、発見し、お互いに見守る場所を創造していきます。

他人と比べない 我が道をゆく 

日本人は他人の目を気にする人が多いですね。

同調圧力、忖度など日本人には独特の行動があると言われます。

日本人は奥ゆかしい、礼儀正しいと言われますが、物腰は柔らかいけど、実は無言で"オラオラ"な空気を醸し出している人が多いと感じます。

 

私達がこうしてるんだから、同じようにしろ!という無言の圧力、他人の行動や言葉に反応してイラッとしたり、焦ったり、悲しんだり、

自分の正しさを証明したいために他人を攻撃したりする人もいます。

 

どうしてなのか。

様々な理由があると思いますが、

一つには"他人にふりまわされてしまっている"ということが考えられると思います。

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大人でも他人に振り回されず過ごすのは難しいと思います。

子供たちの様子を見ていると、

意識が外にばかり向いている子と自分自身に向いている子がいる様に思います。

意識が外に向いている子は、

人の事をすごく気にします。自分の習慣や考え方と合わない子を「なんでなんで?」と気にしてしまいます。

そして、ストレスに感じてしまうのです。

「まだ子供なんだから、だんだん外界の世界に慣れていくもんだ」と思うかもしれません。

説明は難しいですが、そういうことではなく、

常に他者を意識してしまう考え方は大人になってもつきまとってしまうのではと思います。

 

違う子を許せず、攻撃してしまい"イジメ"に繋がったり、

「誰かに嫌なことをされた、言われた!」と感じてしまい、必要以上に反応してしまったり。

 

 

反対に意識が内面に向いている子は、

自分のしたい事に向かって、探求したり考えたりする子です。

意識が内側に向いているので、

いちいち人の事を気にしないし、反応しません。

周りのどうでも良い価値観に振り回されません。

そんな子は他の子の話の聞き役にまわっていることが多いです。

楽しみを見つけることが上手なので、

どんなことも興味を持ち、楽しそうです。

自分の心に素直に愚直に進んで行く子です。

自分と他者を比較しないので、純粋に人の話を楽しんで聞く事が出来ます。

自分の喜びや考え方を、大切にしているから、人の事も大切にできるんだなあと見ていて思います。謙虚さや賢さを持ち合わせていると思います。

 

協調性はなくても良いのです。

多数派じゃなくても良いのです。

 

これからの日本には、このような"自由な心"、"俯瞰して物事を捉える力""自分が面白いと思う事を世間を気にせず探求する力"を持つための教育が必要になるんじゃないかなと思います。