地域で見守る ilo-イロー kitatomirai アフタースクール

奈良市北登美ヶ丘で、地域に密着した学童保育を2018年4月からオープンしました。地域で様々な年齢の人たちが共に学び、発見し、お互いに見守る場所を創造していきます。

自然教育論の本を読んで

iloでも、様々な自然教育をしたいと思っていて、周辺には、たくさんの緑が溢れる公園や、

里山、畑などがあり、子供たちとよく出かけています。

春休みには、バードウォッチングをしたり、

夏休みにはデイキャンプをしたりしています。

ゴールデンウィーク中に自然教育に関する本を何冊か読みました。

北欧の自然教育がよく知られています。

教育評論家の 尾木直樹さん通称 尾木ママさんの本で書かれていた

「自然体験と生活体験を結びついているか」と言う内容はやはり、、、という視点でした。

 

調査から

自然体験をしている子は、生活体験も豊かで、家庭での役割もきちんとあり、お掃除や料理の手伝いなども数多くしていると言うことでした。

生活体験(家のお手伝いなど)と子供の自立や学力の伸びは大きく関係し、生活体験が豊富なほど自律的な行動習慣が備わっているということがわかっているそうです。

以下は、私の意見ですので、ご興味のある方だけ読んでいただけたらなと思います。。^_^


勉強や習い事をたくさんさせると言うことも大切だ。と感じる人も多いと思いますが、

それと、同じ位か、それ以上に

家庭でのお手伝いを積極的にさせることも大切だと私たちも思っています。

 

特に男の子の親御さんは、お家でのお手伝いを積極的にさせることは大切ではないでしょうか。お母さんが熱心に身の回りのことをしてあげて、家の家事も一手に引き受けて、細々と動いている様子をお子さんが見たときに

将来、大人になってから自分がリーダーシップを取って、家の家事をする人になれるでしょうか?時代は完全に次のフェーズにシフトしています。昭和平成のお母さんの姿を意識的に変えていかないといけないと思います。そのためには、今の代から、男の子をしっかりと家事など当然のことのようにさせるマインドセットが大切だなぁと思っています。

誤解を恐れずに言うと、

身の回りのことを全部してあげて、勉強だけ熱心にさせると言うのは結局は学力を伸ばすことの妨げになっているのではないでしょうか?

 

男女のお子さん共に、

家でお手伝いをしてくれたらすごいね。ありがとう。助かったよと一言、お子さんに言ってあげるだけでお子さんは自分で解決するという自信につながるのではと思います。

尾木ママが教師時代には、生活学習カードというのを作っていたそうです。

家でのお手伝いや、学習などを何分やったと言うのを自己申告でカードに記録していくもので、自分の生活を客観視する力をつけようと言う狙いだったそうです。

子供たちにただ書かせるだけではなくて、褒めるメッセージを必ず書いていたのが素晴らしいなぁと思いました。

 

iloでもお子さんと接していて思うのは、

自分の身の回りのことやお手伝いを日頃からきちんとさせているかが、周りとのつながりや、思いやり、少し先のことを見通す力、自分の行動を客観視する力などにつながるのではという事です。

日頃からそういう小さなことを、コツコツと、子供がする習慣がついていると、

年輪のように、

中身のある人間に成長していくと思います。

学校での勉強などは、先人が研究したり、発見したことをトレースしているに過ぎないのです。基礎となる教育はそもそも重要ですが、

いわゆる偏差値を意識したお勉強と、

日々の生活で発見して探求する勉強とは質そのものが違うのではと思います。

 

塾に行ってきちっと勉強していたら、後は道端にゴミを捨てていても、歩きスマホをしていてもオッケーということでは、中身の積まった人間になることができるのでしょうか?

偏差値と地頭の良さが必ずしも比例しないと言う事は、うすうす皆さんも感じているのではないでしょうか?

みんなそれぞれタイプは違うので、個性を伸ばす事は私たちもしていけたらなと思っています。

それと共に思いやりや本当の地頭の良さ、

毎日を楽しく過ごす力など、iloでも育てることができたらなぁと思っています。