仕事や日々の暮らし方についての考え方についての本ですが、子育てについても言及されています。
89歳で、今も現役の精神科医であり、88歳まで
週6日フルタイム(8月から週4日のフルタイム)勤務を続けておられる中村恒子先生のお話を聞き書きされた本です。
"「幸せでなければいけないか」といえばそんなことまったくありません。そもそも幸か不幸かなんて大して意味のないもんやと私は思っています。たいていの場合、幸せかどうかの判断は、「他の誰かと比べてどうか」と考えて決める人が多いんやないでしょうか。"
"「こうあらねばならない」と思っていることのほとんどは、「そんなことないんちゃう?」と軽〜く考えてみてください。"
"やらないよりは、やる方がマシかな?それくらいのモチベーションが、仕事を無理なく続けるコツやと思います。"
以上、著書からの引用です。
いらない荷物を背負わす、ただ目の前の事を出来る範囲で続けていくことが大切だと感じました。
"「生きがい」「やりがい」「己の成長」など、余裕があればボチボチやればよい"とあり、そんな風に考えた事がなかったなあと思いました。
高い目標を立てて、達成する為に、期限を決めて、やる事を細分化して、コツコツ積み上げて、、、時間があれば、その時間にあれとこれをして、、と次から次に頑張っても頑張っても、達成感が得られない生活を送っている人が多いと思います。子供の頃からそのように、急き立てられ育ってきた人も少なくないのではないでしょうか。
背負いすぎるのではなく、多くを望まず、「足るを知る」という言葉が胸に染み入る一冊です。子育てに関しても、この「足るを知る」を思いながら、子供に接する事が非常に重要ではないかと思います。
聞き書きをされた、同じく精神科医の奥田弘美先生の著書は、以前から愛読しています。
精神科医が考えた 忙しすぎる人のための「開き直り」の片づけ術 (美人時間ブック)
- 作者: 奥田弘美
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2015/03/27
- メディア: Kindle版
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この本は、子育てとフルタイムの仕事が忙しい時に、家を片付けることが出来なくて、悶々としていた時に読みました。
収納方法というよりは、考え方を示した本で、
「そんな考え方があったのか!」と以降、気持ちが本当に楽になりました。
すべてを完璧にこなすのではなく、引き算で淡々と日々を過ごしていくうちに、いつのまにか長い道のりを歩いていた、同じ道を歩くなら、気分よく楽に歩けば良いのでは、と考えることが出来る、今までありそうで無かった二冊だと思います。