フィンランド ヴァンター市立 イロラ小学校の続きです。
過去エントリーはこちら↓
私が訪れた校舎は学校入学前の1年間を過ごすプレスクール、1年生から4年生の校舎です。
まず、用務員さんの部屋だったところを、子供たちの勉強部屋に模様替えした部屋を見せていただきました。この壁の黄色は副校長先生が自分でペンキを塗ったそうです。学校を回っていると、副校長先生がきれいにペンキを塗った壁をたくさん見ました。
ホワイトボードもマスキングテープでエリア分けすると可愛いですね。
窓辺のペン立てや小物入れも優しい雰囲気です。
続いて、一番広い教室に入りました。
副校長先生は、「部屋が大きな空間であることは良いことですが、実際、効率よくは使えていない、図書室と楽器の演奏を練習するため、いろいろなものが置かれています。」とおっしゃっていました。
楽器の充実度すごいですね。
ギターもエレキギターやアコースティックギターなど充実しています。さすが、毎年、”エアギター選手権”が行われている国ですね。
町の模型を作っていました。SUOMIはフィンランドという意味ですね。
お話を聞いていた部屋で、小4くらいの男の子が本を選んで教室に帰ろうとすると、副校長先生が「良い本はありましたか?」と声をかけていました。男の子が「はい、ありました」と答えていました。
先生や生徒も、すごく穏やかなのに驚かされます。必要以上に愛想をしないというか。それでも、愛情を感じます。気にしている気持ちは相手に伝わっているのでしょう。
フィンランドでも読書をする子供が減ってきているということで、
小学校ではクロムブックというメモリ機能はない端末で、インターネット上の本や教材を読んでいるそうです。クロムブックを持っている小学生を学校内でよく見かけました。
フィンランドは学校単位で人件費を含む予算が決まっており、97%が人件費であり、全体の予算額もあまり多くないので、学校施設にかけるお金があまりないことが現状だそうです。トイレなどももう少し綺麗にしたいとおっしゃっていました。
続いて絵画室です。このお部屋に、足りなくなったものを取りに来て、教室で作品を作ることが多いそうです。
副校長先生の指輪にピントが合ってしまっていますが(汗)、黄色いブロックが絵具です。すごく、興味深々で、見ていたら、全色、お土産にくださいました!
こんな作品や
こんな作品も、固形絵具で書いたそうです。色合いが綺麗ですよね。
寒い国ならではですね。
続いて手芸室です。
一年生から、手芸の授業があるそうです。
一年生は、毛糸を指で編んだり、二年生からは難しい編み物を行ったりするそうです。
フィンランドの伝統的な織物ピルタナウハ織なども習うそうです。
(副校長先生の靴、可愛いですね)
次回は工芸室をレポートします。