地域で見守る ilo-イロー kitatomirai アフタースクール

奈良市北登美ヶ丘で、地域に密着した学童保育を2018年4月からオープンしました。地域で様々な年齢の人たちが共に学び、発見し、お互いに見守る場所を創造していきます。

フィンランド探訪④イロラ小学校

フィンランド ヴァンター市立 イロラ小学校の続きです。

 

過去エントリーはこちら↓

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私が訪れた校舎は学校入学前の1年間を過ごすプレスクール、1年生から4年生の校舎です。

まず、用務員さんの部屋だったところを、子供たちの勉強部屋に模様替えした部屋を見せていただきました。この壁の黄色は副校長先生が自分でペンキを塗ったそうです。学校を回っていると、副校長先生がきれいにペンキを塗った壁をたくさん見ました。

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ホワイトボードもマスキングテープでエリア分けすると可愛いですね。

窓辺のペン立てや小物入れも優しい雰囲気です。

 

続いて、一番広い教室に入りました。

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副校長先生は、「部屋が大きな空間であることは良いことですが、実際、効率よくは使えていない、図書室と楽器の演奏を練習するため、いろいろなものが置かれています。」とおっしゃっていました。

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楽器の充実度すごいですね。

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ギターもエレキギターアコースティックギターなど充実しています。さすが、毎年、”エアギター選手権”が行われている国ですね。

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 町の模型を作っていました。SUOMIはフィンランドという意味ですね。

 

お話を聞いていた部屋で、小4くらいの男の子が本を選んで教室に帰ろうとすると、副校長先生が「良い本はありましたか?」と声をかけていました。男の子が「はい、ありました」と答えていました。

先生や生徒も、すごく穏やかなのに驚かされます。必要以上に愛想をしないというか。それでも、愛情を感じます。気にしている気持ちは相手に伝わっているのでしょう。

 

フィンランドでも読書をする子供が減ってきているということで、

小学校ではクロムブックというメモリ機能はない端末で、インターネット上の本や教材を読んでいるそうです。クロムブックを持っている小学生を学校内でよく見かけました。

フィンランドは学校単位で人件費を含む予算が決まっており、97%が人件費であり、全体の予算額もあまり多くないので、学校施設にかけるお金があまりないことが現状だそうです。トイレなどももう少し綺麗にしたいとおっしゃっていました。

 

続いて絵画室です。このお部屋に、足りなくなったものを取りに来て、教室で作品を作ることが多いそうです。

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副校長先生の指輪にピントが合ってしまっていますが(汗)、黄色いブロックが絵具です。すごく、興味深々で、見ていたら、全色、お土産にくださいました!

こんな作品や

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こんな作品も、固形絵具で書いたそうです。色合いが綺麗ですよね。

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寒い国ならではですね。

 

続いて手芸室です。

一年生から、手芸の授業があるそうです。

一年生は、毛糸を指で編んだり、二年生からは難しい編み物を行ったりするそうです。

フィンランドの伝統的な織物ピルタナウハ織なども習うそうです。

(副校長先生の靴、可愛いですね)

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次回は工芸室をレポートします。