地域で見守る ilo-イロー kitatomirai アフタースクール

奈良市北登美ヶ丘で、地域に密着した学童保育を2018年4月からオープンしました。地域で様々な年齢の人たちが共に学び、発見し、お互いに見守る場所を創造していきます。

フィンランド探訪②

フィンランドでは、小学校と学童保育、プレスクールを訪れました。

今回は、

mysuomi.fi

にコーディネート・通訳をお願いしました。

ヘルシンキ駅から電車で30分ほど、ヘルシンキ市のお隣、ヴァンター市(空港がある街)にある小学校を目指します。

 

通訳に来ていただいたのは、マルクス・マネキンさんです。(↓)

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フィンランドの工科大学で学び、そこで第二外国語の日本語に出会い、日本語という言語の表現力の奥深さ、素晴らしさに魅了され、もう一度ヘルシンキ大学で、日本語を学ばれたそうです。(フィンランドは大学まで学費が無料なので、学びなおしもすごくスムーズに行えるのです。羨ましい!)現在は、翻訳や通訳など幅広く活躍されています。

 

駅も表示が最小限で、シンプルです。

日本のように、何から何まで注意書きが書いてあると(町・駅・車内など)、その表示を読むのに疲れますが、本当にフィンランドはどこを歩いてもストレスを感じません。

 

駅を出て、あたりは最近、マンションなどが建設され人口が増えている地域です。

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マンションの横にある、森に入っていきます。すぐに白樺の美しい森が広がっています。

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「この森を抜けたところに小学校があるのですが・・・」マルクスさん

「ん?道がないですよね?」私

「そうですね、地図では最短ルートで出ているんですが」マルクスさん

「突っ切ってみます?」私

「いや、危険なのでやめましょう、おかしいなあ」マルクスさん

フィンランドの白樺の森に癒されていたので、「これがフィンランドの森!」という感じで、不安はなかったのですが、マルクスさんには「すみません・・・もう少し歩いてもらえますか?」と気を使っていただいていました(^^)

そのまま歩いていると、

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可愛いアーティステックな雪の作品が!「近くに小学校があるはず!」とずんずん道を進んでいくと

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森の小道からぴゅーっとスキーをしているチビッ子が!先生らしき人にマルクスさんが

フィンランド語で「小学校はどこですか?」と聞くと、「あっちだよ!」と言ってくれた方向をさらに進みます。

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小学校の校庭に作られたアイススケート場が。可愛い低学年くらいの小学生が上手に滑っています。

アイスホッケーをしている子もいました。

その奥が小学校です。

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ヴァンター市立イロラ小学校です。

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トゥルクライネン副校長先生です。お洒落で可愛い先生です。

学校の理念や子供に対する姿勢をとても丁寧に、どんな質問をしても、じっくり考えて答えてくださいました。なによりも教師という職業に誇りを持っていることが感じられました。丸半日学校の隅々まで案内してくださいました。世界各国から視察に来られているそうです。

構内は土足厳禁でした。

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玄関で防寒着を脱ぎ、教室内はなるべく広く使う工夫をされていました。

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給食を試食させてもらう前に、ランチルーム横の壁の掲示物を案内してくれました。

イロラ小学校のイロラは喜びの場所という意味だそうです。

「この場所は学校のみんなが誇りとする場所です」と教えてくれました。

太陽の周りには理念が書いてあり、「お互いに優しく、誰も一人にしない、やさしく話します、相手の話を聞きます」などが掲げられています。

また、周りの星たちは全校生徒が一年に二回ある”学習の喜びの日”に持って帰り、家の人と目標を考えてきたものが貼られていました。

 

3つある校舎の名前は生徒たちで決めて、太陽、虹、オーロラと名付けたそうです。

この校舎は太陽ですね。

校舎の名前を生徒たちで考えるとは、なんとも素敵ですね。

「こどもたちが学ぶ場所を誇りに思い、愛着を持っています。」

ということでした。

掲示物の色使いなど、さすがデザインの国だなと思いました。